床版架設・打替工法 ウルトラパネル NETIS TH-041-V

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特長・概要

ウルトラパネルとは

「ウルトラパネル」は、工場製作した厚さ約16cmの中空の鋼サンドイッチ床版パネルを主桁上に架設後、中空部に高流動コンクリートを現場打設して高剛性の合成床版を形成する工法です。
床版の軽量化が可能となり、桁および下部構造等を含めた橋梁のトータルコストの縮減が可能となります。

主な特長

ウルトラパネル工法は以下の特長を有しています。

1特殊ボルト、上下鋼板およびコンクリートで構成された軽量かつ高剛性の床版で、支間が4m、厚さ約16cmの床版を実現しています。

2押し抜きせん断破壊の恐れがなく、高い破壊安全性を有しています。

3無溶接構造であるため、非常に高い疲労耐久性を有しています。

4非合成桁の合成桁化等、主桁との合成作用が期待できます。

5軽量のパネルで桁への架設が容易です。また、クレーン等が乗り入れできない場合は、当社開発の搬送装置を使用することで、容易に架設できます。

6型枠、配筋等の現場作業が少なく、省力化と工期の短縮が可能となります。


  • 断面図

  • ウルトラパネル搬送装置

構造、適用条件

構造

  • パネルは、6mm~9mmの鋼板を、特殊高力ボルト(SBボルト)を介して上下に配置し、高流動コンクリートを流し込む構造です。
  • 隣り合うパネルは、添接板とナット止め金具および特殊高力ボルトを用いて添接しています。
  • パネルと主桁との連結は以下のとおりです。
    非合成桁の場合: ナット止め金具と特殊高力ボルトにより連結します。
    合成桁の場合: ナット止め金具と高ナットを併用した特殊高力ボルトにより連結します。

  • a)非合成桁との連結

  • b)合成桁との連結

  • c)パネル相互の添接

適用条件

  • 直線橋、斜橋、曲線橋を問わず、どのような線型の橋梁にも適用できます。
  • 新設橋への適用もでき、橋梁全体のトータルコストを抑制できます。
  • 連続合成桁への適用も可能です。
  • 施工時、鋼殻のパネル上に重機等は乗り入れすることはできません。

試験結果など

各機関で実施された静的載荷試験および輪荷重走行試験により、ウルトラパネルの高耐力、高疲労耐久性が確認されています。

カタログ・資料

注記: 本ウルトラパネルは北海道開発局土⽊研究所との共同研究により開発したものです(国土交通省新技術情報提供システム(NETIS)登録番号︓TH-041-V)