特長・概要
鋼板接着工法とは
「鋼板接着工法」は、既設の鉄筋コンクリート床版の下面に鋼板を接着させて、床版の剛性を増すことにより耐荷力の向上を図る工法です。コンクリート床版と鋼板の間の空隙には、エポキシ樹脂系注入材を注入し、一体化を図ります。
主な特長
鋼板接着工法は以下の特長を有しています。
1橋梁下面での作業のため、橋上の交通に影響を与えません。
2活荷重や増加死荷重に対して、既存の床版と一体となって抵抗します。
3床版と鋼板の間に注入した樹脂は、床版のひび割れにも侵入して、既存床版の耐久性を向上させます。
4補強後の死荷重の増加が小さく、橋桁への影響の少ない工法です。
5鋼板は、設置可能な大きさに分割して床版に取付けます。さらに、隣接する鋼板を添接板によって連結し、橋軸方向の連続性を確保します。
注意事項等
本工法は、上図に示すように補強鋼板をコンクリートアンカーで床版に取付け、鋼板の縁をシール後、当該箇所から樹脂を注入して補強を行うものです。
なお、耐久性確保の観点から雨水の床版内への浸入を防止するため、橋面防水対策を行うことが必要です。