特長・概要
せん断ストッパーとは
施工性、経済性、防食性能に優れた新しいタイプの耐震装置です。
せん断ストッパーは、1つの装置で2方向(橋軸方向、橋軸直角方向)の変位に対応することができます。
また、浮上がり防止装置が内蔵されており、けたからの上揚力にも抵抗できます。
2008年以降、3000橋を超える橋梁に対して、累計50,000基以上が設置されています。
主な特長
せん断ストッパーは、以下の特長を有しています。
12方向対応型で支承周りがスッキリ
レベル2地震動の水平力に対し、既存の支承を補完する水平力分担構造として、また、落橋防止システムの横変位拘束構造として使用できます。
せん断ストッパーは1基設置するだけで、2方向の水平力(橋軸方向、橋軸直角方向)に抵抗することができ、支承周りをスッキリさせることが可能です。
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従来の変位制限構造では、橋軸方向用と橋軸直角方向用の複数の装置が必要でした。 -
せん断ストッパー1基を設置するだけで済み、支承の周りがスッキリします。
2けたの浮上がりを防止する機能を内蔵
せん断ストッパーは浮き上がり防止機能を内蔵していることから、支承部に要求されるレベル2地震動の上向き設計鉛直地震力に対し、抵抗することが可能です。
3施工性に優れ、維持管理が容易な構造
ポット部(上部工側)とストッパー部(下部工側)に分かれたシンプルな構造で、設置後も装置の取り外しが簡単に行えます。
調査や補修・補強作業等を確実かつ合理的に行うことができ、支承周りの維持管理の確実性および容易さを実現しました。