特長・概要
BM-Sとは
橋梁下部構造の耐震対策に有効な高性能ダンパーです。
特定の橋脚に集中する地震時慣性力を他の橋脚・橋台に分散する機能を持っているため、橋脚の耐震補強対策を軽減できます。
主な特長
1優れた振動減衰効果が得られます。
地震波の繰り返しや振幅量の大小にかかわらず安定した抵抗力を発揮しますので、
高い減衰性能を維持し、耐久性に優れます。
2通常の変位に対しては、抵抗力は約1/5に低減します。
温度変化などの変位には、地震時の抵抗力に比べ約1/5以下まで低減します。
3メンテナンスフリーです。
シリンダー内の特殊充てん材は経年劣化がないため、メンテナンスの必要がありません。
構造と減衰機構
BM-Sは、特殊充てん材の流動抵抗性を利用した高減衰ダンパーです。シリンダー内の特殊充てん材とピストン・ロッドで構成されています。
地震による橋梁の揺れを、シリンダーとピストンとの相対運動に置き換え、振動エネルギーを吸収する構造です。
用途(橋梁構造全体の動きを考慮した耐震補強)
1慣性力分散工法
固定・可動支持構造の可動橋脚に設置することで、地震力を可動橋脚に分散し、固定橋脚の負荷を軽減します。
BM-Sは、可動橋脚の耐力に合わせた抵抗力特性を自由に選定できます。
2免震構造とダンパーの併用工法
既設橋の支持構造を免震構造に変更して慣性力を分散させるとともに、BM-Sを設置することで高い減衰性能が期待できます。
また、免震構造による上部構造の変位の抑制にも効果的です。
カタログ・資料
注記: BM-Sはオイレス工業株式会社が製造、ショーボンド建設株式会社が販売しています。