コンクリート保護工法

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塩害対策工法

塩害対策工法とは

鉄筋コンクリート構造物では、塩分の影響で鉄筋が錆びて鉄筋の断面が減少したり、錆の膨張でコンクリートにひび割れやはく離を起こすことがあります。これを「塩害」と呼びます。
鉄筋の錆は、塩分、水、酸素の3つによって起こります。したがって、これらが外部からコンクリート中に入らないよう、コンクリート表面に施した塗装で遮断する方法が、塩害対策のためのコンクリート保護工法です。外部から供給された塩分濃度が低い場合、すなわちコンクリート標準示方書[維持管理編]における潜伏期において、予防保全のために有効な工法です。

アルカリ骨材反応対策工法

アルカリ骨材反応対策工法とは

コンクリートは、セメント、骨材、水が基本的な材料です。ある種の骨材は、コンクリートの細孔溶液中に含まれる水酸化アルカリ(NaOH、KOH)と化学反応を起こし、骨材の表面から溶け出してアルカリシリカゲルを生成します。このアルカリシリカゲルは水を良く吸収し、膨張します。その膨張圧でコンクリートを内部から引き裂き、ひび割れを発生させるのがアルカリ骨材反応(ASR、AAR)です。
アルカリ骨材反応は、セメント中のアルカリ、骨材、水が劣化の要因となります。これらのうち、原因を取り除けるのは水だけで、コンクリート表面に塗膜を形成し、外部からの水の浸入を防ぐ方法がコンクリートのアルカリ骨材反応抑制工法の思想です。この方法は、平成元年に発刊された建設省総合技術開発プロジェクト「コンクリートの耐久性向上技術の開発」に示された方法ですが、実際にはコンクリートの内部には多かれ少なかれ水分は存在していますし、水の侵入ルートもコンクリート表面だけとは限りません。また、場合によっては形成した塗膜が内部に水を閉じ込め、アルカリ骨材反応を促進する可能性も考えられます。
ただし、条件等によっては保護塗装の効果が期待できる場合や、他の工法によってアルカリ骨材反応による膨張抑制が可能な場合もあります。このように工法選定の際には、あらゆる条件・状況を考慮し、工法の妥当性を検討することが重要です。

中性化対策工法

コンクリートの中性化対策工法とは

鋼材は、アルカリ性環境にある場合、表面に不働態皮膜が形成され、腐食しにくい状態になっています。コンクリートはpH12以上の強アルカリ性であり、その中にある鉄筋は錆びにくい環境にあるといえます。
コンクリートの中性化は、何らかの原因でコンクリートのアルカリ性が減少し、内部の鉄筋が錆びやすくなることを意味します。このような中性化のうち、我々が最も良く眼にするのは炭酸化という現象で、空気中の二酸化炭素(炭酸ガス)によってコンクリートのアルカリが中和されるものです。
コンクリートの中性化対策工法とは、コンクリート表面に塗膜を形成することで、コンクリート中に二酸化炭素が入らないようにし、また鉄筋の錆が進行していくために必要な酸素や水分を遮断するための工法です。

主な特長・仕様

中性化対策のための塗装には、二酸化炭素、酸素に対する優れたガス遮断性能が要求されます。
中性化対策工法にはいくつかの塗装仕様がありますので、カタログ等をご参照下さい。

凍害対策工法

コンクリートの凍害対策工法とは

水は、凍結することにより約1.1倍に体積膨張します。コンクリート中の水分も、凍結することで膨張し、コンクリートにダメージを与えます。これは、瓶ビールを冷凍すると瓶が割れるのと同じ原理です。特に凍結と融解が繰り返し作用する場合、凍結によって生じたコンクリートの欠陥部に水が浸入し、再び凍ることで欠陥部をさらに広げていく作用で、非常に深刻な劣化に至ります。このような劣化をコンクリートの凍害と呼んでいます。
凍害は、水の凍結・融解の繰り返し作用によって進行します。したがって、水の侵入を抑えることが重要なポイントとなります。水がコンクリートに侵入することを抑制する目的で、表面に塗装を施す方法は、コンクリートの凍害対策工法の一つです。
しかし、コンクリートの内部には多かれ少なかれ水分は存在しており、水の侵入ルートもコンクリート表面だけとは限りません。したがって、凍害対策工法は、凍害の進行速度を遅くすることを目的とします。工法選定の際には、あらゆる条件・状況を考慮し、工法の妥当性を検討することが重要です。

仕様

凍害対策のための塗装には、優れた遮水性能が要求されます。また、既に劣化しているコンクリートを撤去、復旧した上で、ある程度の膨張に追従する柔軟性のある塗装が要求されます。

コンクリートはく落防止工法

コンクリートはく落防止工法とは

コンクリートは健全であれば非常に強固なものですが、施工上の問題、劣化、損傷などの原因によって破壊される場合があります。また、構造物が、我々が通行したり使用したりする空間の上に存在する場合には、破壊されたコンクリートが落下して、通行者や空間の利用者に危険を及ぼす、いわゆる第三者被害の危険性を持ったものも少なくありません。
コンクリートはく落防止工は、将来的にはく落する危険性のあるコンクリートに対し、繊維材及び塗膜にて、万一はく落が起こっても、コンクリート片が落下しないよう、受け止めるための工法です。

仕様

コンクリートはく落防止工法では、ある程度の大きさのコンクリート片がはく落しても、それを支えて落下させない性能が要求されます。状況に応じて、いくつかの仕様を使い分けます。