コンクリートは、セメント、骨材、水が基本的な材料です。ある種の骨材は、コンクリートの細孔溶液中に含まれる水酸化アルカリ(NaOH、KOH)と化学反応を起こし、骨材の表面から溶け出してアルカリシリカゲルを生成します。このアルカリシリカゲルは水を良く吸収し、膨張します。その膨張圧でコンクリートを内部から引き裂き、ひび割れを発生させるのがアルカリ骨材反応(ASR、AAR)です。
アルカリ骨材反応は、セメント中のアルカリ、骨材、水が劣化の要因となります。これらのうち、原因を取り除けるのは水だけで、コンクリート表面に塗膜を形成し、外部からの水の浸入を防ぐ方法がコンクリートのアルカリ骨材反応抑制工法の思想です。この方法は、平成元年に発刊された建設省総合技術開発プロジェクト「コンクリートの耐久性向上技術の開発」に示された方法ですが、実際にはコンクリートの内部には多かれ少なかれ水分は存在していますし、水の侵入ルートもコンクリート表面だけとは限りません。また、場合によっては形成した塗膜が内部に水を閉じ込め、アルカリ骨材反応を促進する可能性も考えられます。
ただし、条件等によっては保護塗装の効果が期待できる場合や、他の工法によってアルカリ骨材反応による膨張抑制が可能な場合もあります。このように工法選定の際には、あらゆる条件・状況を考慮し、工法の妥当性を検討することが重要です。弊社各営業所にご相談ください。
いずれにせよ、アルカリ骨材反応は、劣化要因が全てコンクリート中に含まれているため、根本的な対策が存在しないのが現状です。
参考までに、コンクリート保護工法で対策を行うときの使用例を示します。
■仕様 1(建設省総合技術開発プロジェクト「コンクリートの耐久性向上技術の開発」に適合)
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